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自転車ブログ from 横浜
疋田智著「自転車の安全鉄則」(朝日新書)を読む。


 疋田智著「自転車の安全鉄則」を読んでみる。
 
   目次

 はじめに

第1章 なぜ今、自転車なのか(本書の前提)
 要らないものを燃やして得るエネルギー/ヨーロッパで何が起きたのか/自転車活用によって都市が得る四つの果実/自転車化はヨーロッパ全域に/衣料費の削減/原油価格の高騰/日本はいびつな自転車大国/速く走れないとエコでない/「自転車≒歩行者」になって失われたもの/自転車に乗った上で発言を/エラい人こそ自転車に乗っていただきたい/パリの共有自転車「ベリブ」に「学ぶ」/ベリブの画期的システムとは/このシステムに疑義はないか?/クルマからベリブに乗り換える人は/ベリブシステムはあくまで「サブ自転車政策」/ルール遵守の意識のゆるさ/安いというだけで〝紛い物〟を買ってはならない/問題点はさまざまで……
 
第2章 自転車は車道を走るという「理想論」
 まずは理想論/自転車レーンの意味とは何か/自転車レーン敷設の仕方/自転車レーンを快適なものにするために/自転車専用信号機/交差点の渡し方/駐車車両をどうするか/なぜ「歩道・車道」にこだわらなくてはならないか/「思いこみ」を排除するのは難しい
 
第3章 自転車は「左側通行を厳守する」ということ
 秘策はある/右側通行が危険な理由①出会い頭事故の元凶となっている/右側通行が危険な理由②正面衝突事故を避けることができない/右側通行が危険な理由③死亡事故となる確率が格段に上がる/対面通行を捨てよ/それなのになぜ対面通行を?/自転車は「左側通行」を徹底しよう
 
第4章 矛盾だらけの現実にどう対処すればいいか
 道路交通法には、自転車はどう定められている?/自転車は「原則車道」のはずが/警察の本音は、分からんではないが……/それにしても危なかったのは……/手信号と右左折の話/ベルなどの話/自転車ベルよりも……
 
第5章 現状としての日本の風景から
 日本の「自転車レーン」を検証する/ダメな点①自転車横断帯誘導は交差点の事故を増やす/ダメな点②ガードレールで目と心の視界を遮ってしまう/ダメな点③対面通行の危険を助長/ダメな点④歩行者、自転車、そして、クルマ/このようなものが「自転車道」となる悪夢/自転車レーンはシンプルでいい/この自転車レーンの問題点は何か/諸外国は違法駐車にどう対処しているか①(オランダの例)/諸外国の対処例②(ギリシャ)/違法駐車を減らせなければ「自転車レーン」はかえって危ない/自転車レーンのない現在でも

第6章 メディアが報じる自転車とその周辺
 いきなりの「対面通行推奨」に腰砕け/反駁(はんばく)不可能な問題点/電話の顛末/「これから三人乗りは……」の欺瞞/ところがこれが難しい/歩道車間の問題がハードル/日本ならではの取り組みはあるか/「三人乗り自転車」から何かが始まるか/ドクター・中松氏の記者発表/ドクターを笑えない人々/原油高騰がいよいよ日本社会を直撃/クルマ離れの足音/自転車のアピールが必要だ

第7章 「Share the Road」という発想
 「自転車を電車に」という神話/翻って日本①「自転車を電車に」/翻って日本②「自転車道の作り方」/「自転車本来の機能」から考える優先順位/人は自転車に「も」乗る/シェアの仕方①車道内でそれぞれに思いをいたすこと/シェアの仕方②街の中と街の外
 
 おわりに

 自転車レーンの問題を中心にこれらの問題点やら諸外国の成功例を引き合いにだしながらどのように設置すれば理想的かなどを説き、違法駐車問題、対面通行の危険性、国や地方自治体、マスコミ、自転車利用者などの無知を嘆くといったような内容の本。ちょっと堅苦しい箇所もあるが自転車に乗る人は読んで損はしないだろう。とりあえず“キープレフト”を実践し“車道走行”、“ママチャリの位置づけ(どこを走行するか)”の3点を解決しなければ明るい未来はないということらしい。やはり日本ではママチャリに乗る人が大多数ということでヨーロッパなどと比べると特殊な環境なこともありなかなか問題点も多そうだ。
 
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